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『プロローグ~出逢い~』

...2009/02/24 01:01...

それは、ある晴れた日・・・。
真っ青な空が少しだけオレンジづいてきていた、もう夕方に近い午後のことだった。
私はかなり慌てていた。









「どうしよう?もうこんな時間だ!!
確かこの道はさっきも通ったような気がするんだけどなぁ・・・。
ん、もう!!この地図、なんかおかしいんじゃないの!!」

自分が方向音痴なのを棚に上げて、怒りの矛先を自分の手に握られた
クシャクシャになりかけてる地図に向けてみたりする。
指で地図をピンと弾いて、ため息をひとつ・・・。

今いるのは少し大きな公園。
小さな子供や、その親たち、野球のユニフォームを着た少年達の姿も見える。
ベンチには数人で楽しそうに談笑しているお年寄りもいた。

「はぁ~・・・。ここ、一体どこなのよぉ?私は今ドコにいるの???」

私はすっかり途方に暮れていた。
でもとりあえず、動かなくては目的地には着かない。
もう一度、さっき通ってきた大通りに出て、道行く人に声をかけて聞いてみよう!
そう思って歩き出した途端、私は誰かにぶつかった。

「あっ!ごめんなさい!!」

ふと見上げると、そこには私よりかなり背の高い男の人が私を見下ろしている。
心なしかその端正な顔立ちが、怒っているようにも見えた。

「ホントにごめんなさい!!」

そう言って深々と頭を下げると、彼の手にカメラが握られてるのが見えた。
ひょっとして・・・??
振り向いてみると、そこには子供達と子犬が戯れている光景が目に入った。

「あっ!!ひょっとして私、あなたのお邪魔をしてましたか・・・?」

恐る恐る聞いてみると、彼は片眉を上げながら初めて口を開いた。

「あぁ、さっきからずっとね。」
「ご、ごめんなさい!!私、全然気付かなくて・・・。」

彼は呆れた顔でぶっきらぼうに言う。

「お前、さっきから何度もここ通ってるよな?
道に迷ってるのか?」
「え?!あ・・はい・・・お昼からずっと探してるんですけど、
歩いてるうちに余計に分からなくなっちゃって・・・。」
「昼から?!!どんだけ方向音痴なんだよ!!
・・・で?? どこに行きたいの?!」

初対面なのに、なんでこんな言われ方されなきゃいけないの?!
ホントにもう今日は最悪・・!!

彼の口調にちょっとムッとしながら

「ここに行きたいんです。
でも、今は自分がどこにいるかもわからなくなっちゃって・・・」
と言うと、
「ちょっと貸してみ!!・・・ハァ???」

彼は地図を受け取って、私が指差した所を見るなり大声で笑い出した。

「ハハハ・・・アハハハ!!!」
「何ですか?!」

今度はかなり頭にきた!
ただでさえ、昼からずっと歩きっぱなしで疲れている。
オマケに私の方がぶつかったんだから悪いとはいえ、 
初対面の見ず知らずの男にバカにされたように笑われているのだ。
頭にこない方がおかしいだろう。
そんなに笑われなくても、自分の方向音痴は子供の頃から笑われ続けてきたし、
自分でも嫌気がさしているのだ。

「返して下さい!!」

私は彼の手から地図をひったくるように取り返して彼を見上げた。

「そんなに睨むなよ。」

彼はやっと笑いが収まってきたらしく、
笑い過ぎて少し潤んだ目をこすりながら私を見て言った。

「行くぞ!」
「ハァ???」
「早くしないとホントに日が暮れるぞ!」
「えっ?でも・・・」
「行くのか、行かないのか、どっちなんだ?!」

この人は私が行きたい場所を知っているようだ。
もう疲れて足もガクガクしている。
この人の後について行けば、昼から数時間探し回っていた所に着けるかも知れない。
でも、はたして見ず知らずの、しかもこんな失礼な男に
ついて行ってもいいのだろうかと少し俯いて躊躇っていると、
いきなり彼に腕を掴まれてグイグイと引っ張られ始めた。

「ちょっと待って下さい!! ちょっと!! 離して!!」
「お前みたいなヤツ待ってたら、100年たっても目的の場所にはつかね~よ!!」

引っ張られながら彼の顔をナナメ後ろから見上げてみると、
驚いたことに少し微笑んでいる。
その時、私には彼の顔が優しく見えて、
なんだかこの背中を信じてついて行ってもいいような気持ちになっていった。

口は悪いけど、案外いいヤツなのかも??

どれくらい歩いたのだろう?
昼から歩きづめの私にとって、背も高く、
足の長い彼について行くのはかなり辛かった。
それでもなんとか必死について来た。
彼はふと立ち止まり、そのビルを見上げる。
私はついて行くのがやっとで、前を見ている余裕もなかったので、
急に立ち止まった彼に思いっきりぶつかって、彼の背中に顔をぶつけた。

「ごめんなさい!!」

彼はまたもや呆れ顔で私を見下ろしながら、少し首を横に振りながら言う。

「ホントにドンくさいヤツ。お前、生キズ絶えないだろう?
しかもいっつも謝ってる。
よっぽど普段から周りの人間に迷惑かけてんだなぁ。
周りの人間に同情するぜ」

くぅぅぅ~~! ムカつくぅ!!
やっぱりさっきのいいヤツかも?ってのは取り消し!取り消し!!

「なんで急に止まるんですかっっ?!」

私はこみ上げてくる怒りを押し殺しながら聞いた。

「なんで?・・・なんでってお前、ここに来たかったんじゃないのか?」
「えっっ?!」

ふとビルの入り口にかけてある社名をみると『朱井コーポレーション』となってる。

「あった~~~!!!」

私はホッとした嬉しさから、思わず大きな声で叫んでしまっていた。

「お前、歩いてる間にこの地図の範囲から出てしまってたんだよ。
器用なことするよな? どんだけ歩いたんだよ?
大体普通、途中で気付くだろ?
ほんっとにお前ってヤツは・・ハハハ!!」

彼はまくしたてるようにそういうと、また豪快に笑い始めた。
彼の大きな笑い声に腹が立たなくもなかったが、
自分の方向音痴のヒドさがとことんイヤになったのと、
減らず口を聞きながらもちゃんと連れて来てくれた彼の好意に、私は何も言えずにいた。

「ほら、ここに用事があったんじゃないのか?」

ようやく笑いも収まって、思いがけず優しく微笑んだ彼にそう言われて私は我に返った。

「あっっ!!そうだった!早くこの書類届けなきゃ!!」
「帰りはもう大丈夫だな?今度はちゃんと迷わずに帰れよ。」

彼はそう言って軽く私の頭をポンとたたくと、今来た道を引き返していった。

「あっ、あのぅ、お名前を・・・」

そう問いかけた私にビックリしたような顔で振り向いた彼は、笑いながら言った。

「安いドラマじゃあるまいし、お名前をって・・・。 クックック。
・・・いやぁ、名乗るほどの者じゃありませんよ、ハハハ・・・!!」

そしてまた豪快に笑いながら去って行く大きな背中を見送りながら、私はある事に気付く。

「あの人、私のために急いでくれてたんだ。
だって今の歩調はさっきよりずっとゆっくりだもん♪
・・・ホント、優しい人なんだか、失礼なヤツなんだか、わかんない人よね」

そう思うとちょっと可笑しくなって、私も笑っていた。

「今日は随分遠回りしちゃったけど、
平凡な毎日を送ってる私にはちょっとした出来事だったなぁ。
たまにはこんなのも悪くないかも♪」

なんだか昼からのイライラはどこかに消えて、
私の心の中は不思議だけれど清々しさでいっぱいに満たされている。

そんな私の周りの風景は爽やかな風と共に、
さっきまでとはうって変わって、夕焼け色に染まっていた。





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