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『そこにある幸せ』 ~ scene 5 ~

...2009/03/02 01:12...

あれから更に一年の月日が流れた。
やっぱり私は仕事に没頭する毎日が続いていたが、
今度は孝天を忘れるためではない。



いつか再び、彼に会うことができたなら、
彼に恥じることのない私になっていたい。



そういう思いから、早く一人前になりたくて、
日々仕事に没頭していたのだった。



ヴァネスには相変わらず助けてもらっている。
でも今はいい友達だ。



あの後、今までの事情を洗いざらい説明し、
改めて彼の気持ちに応えることはできないと伝えた時、
彼は私にこう言った。



「お前に忘れられない人がいることは、
初めて会った時からなんとなくわかってた。
 だからそのことには触れられずにいたんだ。
 お前がソイツの影から逃げ出したくなった時、
 俺がお前の手を取り逃げ去ろうと思ってた。
 でも、お前はちゃんと向き合うと決めたんだな?
 お前の幸せが俺の傍にないというなら、
 俺はお前の手を放すしかない。
 ちゃんとソイツを見つけ出して、自分の気持ち伝えろよ?
 そして幸せになれ。
 それが俺の願いだから・・・・。」



ヴァネスがいてくれたから、あの一年、
私という人間が壊れずに存在できたのだろう。
そして、彼がいてくれたから、
私は自分の中に封印していた孝天を解き放つことができた。



あれからもヴァネスは変わらず、私に優しい眼差しを向けてくれる。
いつまで経っても、彼は私にとっての太陽だ。
どれほど感謝してもしきれない。



私が幸せになることが彼の望みなら、
私は何がなんでも幸せにならなければならないだろう。
たとえ一生、孝天に会うことができなくても・・・・・。
その為にも私は自分の足で地面を踏みしめ、
歩いていく力をつけなくてはいけなかった。






「いってきま~す!!」

「おぅ! 気をつけて行けよ?
 道に迷ったら、スグに連絡しろ?」

「わかってる。 大丈夫よ♪」



あいも変わらず心配性なヴァネスに、
ピースサインを送りながら、オフィスのドアを飛び出した私。
これから新しいイベントのオファをもらうため、
クライアントのところにプレゼンテーションをしに行くのだ。



地図を片手に、とりあえず駅に向かう。
何度も確かめ、電車に飛び乗った私は、
ふと以前にもこんなことがあったことを思い出した。





お得意先に書類を届けなくてはいけないのに、
私ってばずっと道に迷ってたんだわ。
そしたら孝天が怖い顔で私を見下ろしてた。
なにもあんな怖い顔しなくてもいいのにね。



でも、私は彼に救われた。
孝天は何度、迷う私を助けてくれただろう。



いつもグジグジと悩むばっかりで前に進めない私を、
決して手を取ってくれるワケではないけれど、
自分で考え自分で選び、そして自分で進んでいけるように導いてくれた。



自信がなくて立ち止まっている時でも、
「お前なら大丈夫だ。」の一言で、私の背中を押す。
不安に駆られて振り向けば、いつも私に向けられている彼の視線で、
見守られていたのだった。



あの頃の私は、何をあれほど不安がっていたのだろう。
孝天はあんなにも大きな愛情で私を包んでくれていたのに・・・。





窓の外に広がるビルの森を眺めながら、
今更ながらに彼の愛の大きさを思う。
そうしてるうちに、目的の駅に着いた。





ビルの谷間の人混みを、すり抜けるように歩く私。



「えっとぉ~、うん。ココね。 間違いない♪」



雑居ビルの看板と地図を見比べながら間違いないか確かめて、その中に入っていく。
エレベーターを待つ間、ふと視界に入ってきたポスター。
私は孝天と出逢ってから、「写真」という言葉に敏感になっていた。



「ふぅ~ん、最上階のフロアで写真展やってるんだ・・・・。」



どうやら大きな賞を取った写真を展示しているらしい。



「帰りにちょっと覗いていこうかな。」



ちょうどその時、エレベーターのドアが開き、
人の波がドッとあふれ出て、
その後、空っぽになった箱に飛び乗った。










「では、ご検討の方、よろしくお願い致します。
 またこちらの方からご連絡させて頂きますので・・・。」



一礼してからクライアントのオフィスを後にする私。
きっとこの仕事はいける!!
確かな手応えを感じて、心躍らせながら再びエレベーターに向かった。



下へ行くボタンを押し、
今してきたプレゼンを思い返していた私の視界に
またもや飛び込んできた写真展のポスター。



「あ、忘れてた。 ちょっと時間も早いし、行ってみようかな。」



エレベーターが私の前でポッカリと開いた口の中に乗り込み、
今度は最上階のボタンを押した。



数秒後、私は写真展会場の前に立っていた。
さすがに平日の午後、人はまばらだ。



こんな風に写真展に来たのは、久しぶり。
以前、孝天が私の誕生日に間に合うようにと、
個人的に開いてくれた写真展以来だ。



あの時は私が構ってもらえない寂しさから、
一人で怒っていたんだっけ。
あの頃の私はなんと子供っぽかったんだろう。
今思うと幼い自分が恥ずかしい。



彼は今でも、写真を撮っているのだろうか?
この世界のどこかで「心の景色」を切り取り続けているのだろうか・・・?



あの時と同じように、係りの人に促され中に入る。
用意されていたノートに自分の名前を書き込み、
振り返って会場を見渡した。



いくつもの写真のパネルが並ぶ通路を、決められた順に進んで行く。
さすがは賞を取った作品だけあって、どれも素人の私でさえ心に響くものがある。



心が穏やかになるようなものもあれば、
斬新な切り口の作品もある。



写真って誰が撮っても同じじゃないのね。
この風景を、この人物を、孝天ならどんな風に撮るんだろう。



ゆっくりと進んでいく中、
私はある作品の前で足を止めた。





「Always」





そうタイトルがつけられた作品。
私の目は釘付けになった。



そこは戦場であるだろう場所。
戦車や銃などの兵器が転がる草原。
高く暗い空には、そこだけ別世界のように、蒼く丸い月が輝いていた。



心が震える。
胸が締め付けられるように苦しくなり、涙が溢れ出した。





孝天・・・・・。





タイトルの下に書かれた作者の名前。



孝天だった。



まだ写真を撮り続けてたのね。
彼はちゃんと自分の道を歩んでたんだ。
よかった・・・本当によかった。










その夜、私は家の近くの公園にいた。
ベンチに座り、今日も変わらずに私を照らす月を仰ぎ見ている。



私は不思議なことに、とても穏やかな気持ちでいた。
体中を暖かくて柔らかな何かに、スッポリと包みこまれているような気分だ。



孝天が別れを切り出したあの時、
私はもうこの世の終わりかと思えるほど、苦しく辛かったけれども、
ひょっとしたら孝天もおんなじ気持ちではなかったのだろうか。



彼が彼の道を歩んでいく上で、
あれが絶対的に必要な選択だったんだとしたら、
私はそれを阻んではいけない。



彼が彼であるために・・・・。



秋の風は少し冷たく私の頬を撫でたけれど、
私にはこの上もなく優しく感じられた。





「孝天・・・・。」





「・・・・・呼んだか?」





一瞬、私の体に電気が走った。





「え・・・?」





まるでドラマのスローモーションのようにゆっくりと振り返ると、
そこには懐かしく、見慣れた姿。





「孝天・・・・・。」

「ただいま。」





なに? 私は今、夢を見てるの??
そこにいるのは、誰? 月が見せる幻??





「なんだ? そんな顔して。」

「孝天・・・どうして・・・??
どうしてココにいるの・・・・??」

「昨日、帰国したんだ。」



孝天がかすかに微笑む。
思わずベンチから立ち上がる私。



「日本は寒いな。
 お前、相変わらず薄着して・・・風邪ひくぞ。」



私の傍に近付いてきた彼が、
自分のジャケットを脱いで私の肩にかける。
私はそんな彼の手を、呆然と眺めていた。
以前と変わらない美しくしなやかな手。





「なぜ黙ってる? おかえりも無しか?」





すぐ傍で低く響いた甘く切ない声。
何度、夢の中で聞いただろう。
目覚めるたびに悲しくて、切なくて涙した。



やがて私の目からは、押さえきれない想いが溢れ出す。



「長い間、一人にして悪かった。」



そう言って抱きしめた彼の胸のぬくもり。
彼の匂い。
夢じゃないよね??
ココにいるのは本当に孝天だよね??



「孝天っっ!!」



私はこの二年の想いを全て吐き出すように泣いた。
彼の腕に包まれながら・・・・・。












「何も変わってないな、この部屋は・・・。」

「うん・・・。」



孝天が部屋の中を見渡しながら、
ひとつひとつを懐かしそうに触れて歩く。
窓から射す蒼い月の光。



「どうして出て行かなかった?」

「どうして??
・・・どうしてだろう? わかんない。」



まだ気持ちが高ぶり、整理できない私は口数が少ない。



「そうか。」



久しぶりに会話をする二人は、どことなくぎこちなかった。
何から話していいのかわからず、お互い戸惑っている感じだ。



それでも、私にはどうしても聞いておきたいことがあった。




「孝天。 どうしてあの時、別れようと思ったの?」




彼は私の突然の質問に、一瞬驚いた顔をした。
そして私の顔を見つめると、ゆっくりとソファに近付き腰を下ろす。



「お前を巻き込めないと思ったから。
 お前の足を引っ張りたくなかった。」

「え??」



私は彼の意外な答えに驚く。
孝天はそんな私の表情を見てフッと微笑み、
自分の横をポンポンと叩き、私をソファに座るように促した。
私が彼の横に座ると、ポツリポツリと話し始める彼。



「俺はあの時、ある仕事の誘いを受けていたんだ。
 戦場に行って写真を撮ってくれないかってね。
 俺は親父の会社で働いてて、周りからはいづれ跡を継ぐと思われていたが、
 本当はカメラの世界で生きていきたかった。
 そんな時に舞い込んだ話。 正直、迷った。
 この世界、そんなに甘くないのはわかっていたし、お前のこともあったしな。
 でも、ココでお前を言い訳にするのは、
お前にとっても失礼なことなんじゃないかと思ったんだ。
俺にとっては最初で最後かもしれないチャンス。
さんざん悩んだ末に決意した。 この話を受けようと・・・。」



あぁ、だからあの時、孝天の様子がおかしかったんだ。
きっとすごく悩んだに違いない。
今さらながら、気付いてあげられなかったことが悔やまれる。



「どうして、私に理由を言ってくれなかったの?
 私の足を引っ張りたくなかったって・・・?」



すると彼はにっこりと笑って、私の頭をポンポンと撫でた。



「あの時のお前は、本当のことを知ったらどうしてた?」



あの頃の私・・・・・。
孝天が全てだった私。
いったいどうしていたかしら?



「ついて来ると言わなかったか?」



あぁ、そうだ。
きっとあの頃の私なら、そう言っただろう。
彼を失うことが怖くて、怯えてばかりいたあの頃の私なら・・・。



「お前はいつも俺がいなくなることを恐れて不安な顔をしてた。
 だから、きっとそう言うだろうと思ったんだ。
 でもあの頃っていったら、ちょうどお前も仕事が面白くなってきた頃だっただろ?
 俺がカメラの世界で生きていきたいという夢があったように、
 お前も自分の仕事に夢を持っていた。
 だからそれを壊しちゃいけないと思った。
 俺がお前の足を引っ張ることだけは嫌だったんだ。」

「孝天・・・・・。」



そんなにまで私を想っていてくれたんだ・・・。
あの頃の私は、そこまでこの人のことを考えてあげられていただろうか?
考えれば考えるほど、幼くて何も考えてなかった自分が嫌になる。



「それに俺が行くのは戦場だったしな。
 もうその事だけでもお前を動揺させるのはわかってたから。
 ましてや、そんな所にお前を連れて行くことはできない。
 だから、ああ言うしかなかったんだ。」
 


戦場・・・・・。



その言葉を聞いただけで、体中に震えが走る。



この人はそこでカメラを通して何を見てきたんだろう?
そしてどんな思いをしたんだろう?
どんな目に合ったの?



ガタガタと震えだした私を、再び抱きしめた孝天。
そしてなだめるように囁きかけた。



「大丈夫だ。 今、俺はココにいるだろう?」



私は彼のそんな声を聞きながら、
彼の存在を確かめるように彼を抱きしめ返す。
彼の鼓動は2年前と変わらない。
私に安心を流し込んでくれる。



私の頭を撫でながら、孝天は再び私が落ち着くのを待った。



「今日はお前に確かめたいことがあって来たんだ。」



私の体がビクンと反応する。



なに??
また私は孝天と離れなきゃいけないの??



孝天は私の中の恐怖を打ち消そうとするように、
きつく抱きしめなおし、ゆっくりと話しだした。



「俺はまたいつか戦場に向かうだろう。
 あそこには人間の悲しみや寂しさ、愚かさだけじゃなく、
 生きる意味や喜びがあるんだ。
 そのひとつひとつを、俺は残しておきたいと思っている。
 そんな俺ともう一度一緒に生きていきたいと思ってくれるか?」



私は彼の顔を見上げた。
真剣な孝天の眼差し。
嘘を答えても、彼には通じないだろう。
でもすぐに答えろと言われても、
今目の前に彼がいることすら頭の中で整理できていないのに、
自分の気持ちを言葉で表すことなんてできなかった。



再び溢れてくる涙を、必死の思いで抑えながら、
また彼の胸に顔を埋めた。



彼は今、ココで生きている。
私の目の前で呼吸をしている。
鼓動も感じることができる。



でももし、戦場で命に関わるようなケガをしたら??
本当の意味で彼を失うことになったら??



でも、彼は私がどんな答えを出したとしても、
また自分の使命を果たすべく、戦場に戻るだろう。
彼の決意は何があっても変わらない。
それは誰よりも私が一番よくわかっていた。



私の前に用意された選択肢は2つ。



彼を失うかもしれない恐怖に堪え、彼と共に生きていくのか、
その恐怖に堪えられなくて、彼とは違う人生を歩んでいくのか・・・・・。



私が彼の腕の中で、答えを見つけられず震えていると、孝天が訊ねた。



「俺を愛することが怖いか?」



孝天を愛することが怖い??



私は彼がいなくなってからの2年間の事を思い起こしていた。



私は彼がいなくなってから、その事実が受け止められずに自ら心を崩壊させた。
彼が存在していたこと事体をなかったことにしたのだ。
それは何を意味するのか。



私は孝天を愛することが怖いんじゃない。
彼を失うことが怖いのだ。



もし別々の人生を歩んでいったとしても、
彼が命を失ったと知った時の悲しみの大きさは変わらないだろう。
だとしたら、万が一のことに捉われて、彼を失ってしまうなんてバカバカし過ぎる。



でも・・・私は彼の傍で彼を永遠に失うかもしれない恐怖に
堪えることができるのだろうか・・・・?



心の中でそんな葛藤をしていると、孝天がまた口を開く。



「俺はこの2年、世界中を旅して歩いた。
 そして遊牧民の長老に、ある話を聞いたんだ。
 男と女は大昔、2人で1つの体だったんだって。
 でも、人間は愚かな罪を犯して、激怒した神に体を2つに裂かれた。
 男は男、女は女にね。
 それ以来、男と女は自分の片割れを探す為に苦しむことになった。
 それが神が人間に与えた罰だった。」



孝天は私の髪に頬を寄せながら、低く切ない声で続ける。



「俺はお前と別れた時、心を素手で引き裂かれたように痛くて苦しんだ。
 それはいつまで経っても癒えることのない傷として残ってた。
 時が経てば癒えると思っていた傷がドンドン大きくなる。
 なぜなのか、それは自分でもわからなかった。
 でもその長老の話を聞いてわかったんだ。
 俺の片割れは間違いなくお前だってね。」



孝天も心を痛めていたんだ。
私だけじゃなかった。



「もし、俺の判断が間違っていなければ、 
お前も心を痛めていただろ。 違うか?」

「・・・・・・・ううん、違わない。
 私もずっと痛かった。 苦しかった。」

「だったら俺の勝手な思いで決めちゃいけない。
 お前にも本当のことを話して、
ちゃんとお前の答えを聞かなきゃいけないと思って帰ってきたんだ。」



あぁ・・・・・!!
この人はどこまでも私の心を捉えて離さない人だ。
きっと、何をしても、どんな状況になっても、
私は彼以外の人に、こんなに心惹かれることはないだろう。



完敗だ。






「ねぇ、孝天。」

「ん?」

「孝天には私が必要?」

「・・・・・え??」

「遠い戦場に行っちゃって、傍にいない時でも、
 私はあなたにとって必要な存在??」



彼は少し体を離して、私の顔を覗き込む。
今度は私も彼を真っすぐ見つめることができた。
真剣な顔をした私を見つめる彼の表情が少しずつ和らいでいく。



「あぁ。 離れている間も、ずっとお前のことを想ってた。
 辛い時や悲しい時、お前の笑顔が浮かんだ。
 俺は何度も心の景色に救われてきたんだ。」



もうすっかり忘れて、新しい人生を送っていると思っていた孝天が、
私のことを支えに頑張っていてくれたなんて・・・・・。



私は涙をクイっと拭い、彼の瞳を真っすぐに見つめる。



「だったら、私の答えは決まってる。
 あなたと一緒に生きるわ。」

「・・・・・・。」



そう言った瞬間、彼の長い腕にさらわれ、、
思わず目を閉じると、唇に熱く優しい何かが触れる。



2年の月日を埋めようとするかのような口づけ。
互いの存在、体温を確かめ合うための時間だった。













ベランダに出て、二人で月を眺める。



私を背後からしっかりと抱きしめる孝天。
胸の前で組まれた手を、私が包む。



「孝天が言ってたことは本当だったね。」

「ん? 何が?」

「『月は欠けてるように見えても、たとえなくなったように見えても、
 ただそう見えるだけで、ホントは必ずそこに存在するんだ。
 なくなることなんてない。』
 そう言ったよね??」

「・・・ああ。 言ったかな。」

「このお月さまは、孝天が傍にいない間もずっと私のことを見守っていてくれた。
 きっと孝天が私のことを忘れずに想っていてくれたからだね。」



孝天は答えの代わりに、私の髪に口づける。



「さっきの話なんだけどさ。」

「うん?」

「さっきの話をしてくれた長老が言ったんだ。
 『すぐ傍にある幸せを見つめろ。 
そこにある幸せを見つめることのできる人間だけが、
遠い未来にある幸せを見つけることができる』ってね。
 『そこにある幸せ』・・・・やっと見つけた。」



大きな体を折り曲げて、折れるかと思うほど抱きしめる彼。



ホントに戻ってきたのね。



彼の腕や胸の温もり。
少し熱い吐息。
ドクドクと波打つ鼓動。



彼の全てが、今、私の傍にある。



そこにある幸せ。



きっとこれからの二人は、絶対に見失うことはないだろう。
月のない真っ暗な夜の闇の中でも、
そこに必ず月があると確信してさえいれば・・・・・・。




今夜も二人を見守る月が、やけに蒼く優しく感じられる夜のことだった。





                            ~ END ~



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