ここはF4のことが大好きな私たちの頭の中で、日々繰り広げられているF4ワールドを公開している ブログです。 よろしければ一緒にスーワールドへ、迷い込みませんか?

『そこにある幸せ』   ~ scene 2 ~

...2009/03/02 00:58...

あれから1年の月日が流れた。
私は相変わらずの日々を過ごしている。



しばらくは何も考えられない日々が続き、
会社も休んで家に閉じこもっていたのだが、
孝天と二人で暮らしたこの家にいるのが辛くて、また仕事に出始めた。



家を出て行くことも考えたけれど、
結局は何度考えても堂々巡りで、答えが出せない。



引っ越して何もかも忘れ、気持ちを切り替えてやっていくのか、
それとも一縷の望みにかけて、ここで彼が帰ってくるのを待つか・・・・。
自分で自分の気持ちが分からず、整理のつけようがなかったのだ。



そうやって彼のことを考える時間が、
私を深い沼から這い出ることを遮り続けるような気がして、
いつしか考えることもやめてしまった。



なぜか悲しいとか、寂しいとかいう感情は起きなかった。
そういう風に感じる時間を作らないようにしてきたというのが、
本当なのかもしれない。



再び仕事に行き始めた私は、仕事に溺れた。
来る日も来る日も遅くまで残業し、家に帰り着くのはいつも真夜中。
休日も出勤するか、日頃の疲れで一日中泥のように眠るだけ。
でもそんな日々だけが、彼を忘れさせてくれたのだ。



最初のうち心配していてくれた友人たちも、
そんな私の様子に安心してくれたようで、
最近ではもう誰も孝天の名前を口に出す者はいない。



会社には、取引先である孝天のお父さんの会社の人が来ていたが、
私は彼が今、どこで何をしているのかを訊かなかった。
訊くのが怖かったのかもしれない。
訊いたところで、今の私にはどうしようもない。
無力で勇気のない自分を自覚するには、心が弱り過ぎていた。




とにかく1年経った今、私は一見、
彼のことをすっかり忘れてしまったかのように見える。
私自身、そう思っていた。
不思議なことだが、少し落ち着いた今、
孝天のことを思い出そうとしても、頭の中で霧がかかったように、
彼との日々をハッキリと思い出せなくなっていたから・・・。



人間の記憶は、悲しいことに時が経てば薄れていく。
それがどんなに大切な思い出でも・・・・・。



ただ、ひとつの恋が終わっただけ。
何も特別なことではない。
どこにでも転がっている、ありきたりな話だ。
永遠に続くと思っていたものでも、必ず終わりがくる。
私はそれを身をもって知ったに過ぎなかった。






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